第32回 型技術ワークショップ2026 in とやま

「サーキュラーエコノミー時代の型技術」

開催にあたって

 この度、皆様の多大なるご協力を賜り、ここ富山県富山市にて第32回目の「型技術ワークショップ2026 in とやま」が開催されることになりました。日頃、型技術の分野で活躍しておられる皆様にご参集いただけますことは実行委員一同の喜びであり、心から歓迎申し上げます。
 富山県は背後に立山連峰を抱き、日本海に面した自然豊かな地域です。古くは配置薬の薬売りに始まり、豊かな水資源が米作りから電源開発に進み、アルミニウムの加工産業が栄える地域となってきています。春のほたるいか、冬の寒ブリ、これに合わせる日本酒など、「天然のいけす」と呼ばれる富山湾の鮮度抜群の地魚と、豊かな水で育ったお米を使った寿司は絶品で、2024年には寿司の消費額で全国トップレベルに躍り出るなど、「寿司といえば、富山」と言われる地域です。講演会場となる富山国際会議場は富山駅から市内電車やバスで7分ほどと移動が容易で、歴史的な富山城の眼前に立地しております。
 素形材産業を取り巻く環境変化は早く激しく、型技術においても例外ではありません。この地域で型技術ワークショップが開催されますことは、ものづくりに携わる技術者にとって大いに意義深いものであります。
 第1日目はオープニング講演と特別講演を含む講演会を開催し、機器製品展示会も行います。第2日目には各社のご協力を得て工場見学会を実施いたします。皆様の積極的なご参加を心よりお待ち申し上げております。

型技術ワークショップ2026 in とやま
実行委員長 白鳥 智美

開催要領

開催日時

2026年11月26日㈭・11月27日㈮

開催場所

富山国際会議場
(懇親会場:ホテルグランテラス富山)

協賛団体

SPE日本支部、自動車技術会、精密工学会、全日本プラスチック製品工業連合会、素形材センター、ダイヤモンド工業協会、電気加工学会、砥粒加工学会、日本金型工業会、日本機械学会、日本機械工具工業会、日本木型工業会、日本金属プレス工業協会、日本工作機械工業会、日本合成樹脂技術協会、日本塑性加工学会、日本ダイカスト協会、日本鋳造工学会、プラスチック成形加工学会

申込について

参加費

(価格はすべて消費税込)
※
会員の対象は本会会員または協賛団体会員です。
(1)講演会参加費(展示コーナー見学含)
 会員:13,000円
 一般:26,000円(いずれも論文集込)
 学生:無料(論文集希望者2,000円)
※
銀行振込・郵便振替の場合は原則として領収書を発行いたしません。
(2)11/26 昼食弁当 1,600円(お茶付き)
※
国際会議場への飲食物等の持ち込みは出来ません。
(3)懇親会参加費 8,000円(会員、一般とも)
※
懇親会は『ホテルグランテラス富山』での開催となります。
(4)工場見学会参加費 8,000円(会員、一般とも)
※
工場見学会の申込は11月26日の講演会申込者および講演者に限らせていただきます。
※
事前登録者のみとなります。また申込締切後の参加者変更は出来ません。
※
同業者の方はお断りさせていただく場合があります。
※
各コースとも午前・午後を通しての申込みとなります。

ご来場について

※
会場でのお支払いはできる限りご遠慮ください。
※
温度調節のしやすい服装でお越しください。

申込方法

申込締切

2026年11月5日㈭
※
工場見学会のみ10月25日㈰〆切となります。
※
申込内容にかかわらず11月6日よりキャンセルは出来ません。参加費をお支払いいただきます。
※
参加証や請求書の送付は、申込締切(11月5日)後の発送となります。

問合せ先

一般社団法人 型技術協会
TEL:045-224-6081 E-mail:info@jsdmt.jp

型技術ワークショップ2026 in とやま 実行委員会

委員長

白鳥 智美 (富山大学)

幹  事

岡田 将人 (福井大学)
船塚 達也 (富山大学)

委  員

荒井 善之 (㈱モノコミュニティ)
荒城 昌弘 (YKK AP㈱)
伊井 晴明 (YKK㈱)
石川 幹人 (㈱リバン・イシカワ)
大井 捷平 (シロウマサイエンス㈱)
加門 真一 (三協立山㈱)
黒川 政人 (日本高周波鋼業㈱)
後藤 涼佑 (菱光商事㈱)
高崎 瑛司 (YKK㈱)
髙瀬 和紀 (㈱福光工業)
高野 登 (富山大学)
舟見 豊 (㈱南雲製作所)
山根 功司 (アイシン・メタルテック㈱)
吉田 朋夫 (アイシン軽金属㈱)
米谷 強 (㈱アイ・エス・テクノロジー)

プログラム

オープニング講演1

日  時

2026年11月26日㈭ 10:00~10:30

会  場

メインホール

内  容

「医療目線から視たものづくりの未来」

国立大学法人富山大学 学長 齋藤 滋 氏

オープニング講演2

日  時

2026年11月26日㈭ 10:30~11:00

会  場

メインホール

内  容

「産業の礎に ~インゴットケースに込めた設計思想~」

虹技㈱ 素形材事業部 品質管理部 技術G サブリーダー 長谷川 智則 氏

特別セッション

アルミニウムリサイクルの最前線

日  時

2026年11月26日㈭ 14:40~15:40

会  場

メインホール

内  容

★14:40~15:00

「アルミニウムの資源循環 ~富山における循環経済型イノベーション都市の創出~」

富山大学 学術研究部 都市デザイン学系 特別研究教授 柴柳 敏哉 氏

★15:00~15:20

「抽出・相分離によるアルミニウムのアップグレードリサイクル」

富山大学 都市デザイン学部 材料デザイン工学科 講師 加藤 謙吾 氏

★15:20~15:40

「アルミニウム切削チップの押出し加工によるダイレクトリサイクル工法の開発」

富山大学 学術研究部 工学系 助教 船塚 達也 氏

特別講演1

日  時

2026年11月26日㈭ 16:15~17:15

会  場

メインホール

内  容

「善の巡環に始まり、世界への飛躍とこれからについて」

YKK AP㈱ 住宅・エクステリア統括本部 技術アドバイザー(農学博士) 八木 繁和 氏

特別講演2

日  時

2026年11月26日㈭ 17:15~18:15

会  場

メインホール

内  容

「都市政策と交通政策の融合による地域活性化に関する実践的研究」

富山市前市長・富山大学客員教授 博士(都市社会工学)森 雅志 氏

一般講演

A-1
講演題目
アルミプレスパネルせん断工程起因の表面不具合に対する対策の検討
講演者&連名者
小川泰知、佐田和美、阿部聡(日産自動車㈱)
講演要旨
アルミプレスパネル製造においては、不要部せん断時に発生する切断くずや板端部の摩耗粉が金型内に残留し、パネル表面の凹凸不良(かす押し)の原因となる。弊社ではくず・粉の大きさごとに発生要因を分析し、それぞれの大きさに対して対策を検討、実施してきた。本報では、それぞれのくず、粉に対する対策と 特にせん断切れ刃へのDLC適用に着目し、DLCの選定方法とパネル品質向上への効果についてまとめたので 報告する。

A-2
講演題目
CAE解析を活用した超高張力鋼板用プレス金型の強度保証プロセスの構築
講演者&連名者
大屋登志行、奥村聡志、野口マリ(マツダ㈱)
講演要旨
マツダはクルマのボデーに高強度材の適用を推進し、軽量化と高強度·高剛性の両立を図ることで、「走る歓び」を通じた移動体験の感動を提供し、安全·安心をお客様にお届けすることで企業理念を実現していきたいと考えている。高強度材の適用拡大にあたり、プレス金型設計領域では造るモノの変化に対応しつつ、成形精度を満足する剛性/量産を維持する強度保証を行っているが、机上検証工数の増大が問題となっている。本稿では、超高張力鋼板金型の効率的な強度保証プロセスの構築について取り組んだ事例を紹介する。

A-3
講演題目
CAEを活用した板金部品の初期精度向上の取り組み
講演者&連名者
赤池勇樹(スズキ㈱)
講演要旨
従来、板金部品(SIDE BODY OTR)の要求精度を満たすためには何回も改修が必要であったが、CAEを活用して板金部品の初期精度を予測し、応力をコントロールすることで対策した結果、改修工数を削減した事例について紹介する。また、金型の動的たわみを考慮した予測精度向上の取り組みについても紹介する。

A-4
講演題目
金型の長寿命化に寄与するワイヤ放電加工面性状に関する研究
講演者&連名者
出口新(㈱牧野フライス製作所)
講演要旨
近年、原材料費の高騰などを背景として、金型の長寿命化への要求が高まっており、それを支える加工面性状の重要性も増している。一般に、放電加工機は水加工機と油加工機に大別されるが、高品位な加工面性状を得る観点からは油加工機が広く用いられてきた。一方で、油加工機には加工液の管理や運用面での課題がある。当社では、水ワイヤ放電加工機による高品位な加工面性状の実現を目指し、各種技術開発を進めてきた。本発表では、金型の長寿命化に寄与する加工面性状の実現に向けた当社の取り組みの一部を紹介する。
A-5
講演題目
積層造形ステンレス鋼の側面エンドミル加工における造形面凹凸が仕上げ面性状に及ぼす影響
講演者&連名者
臼井弘斗、田村昌一、松村隆(東京電機大学)、高山翼(㈱ソディック)
講演要旨
積層造形材の表面には、造形条件に起因する特徴的な凹凸が形成され、後工程の切削加工や仕上げ面性状に影響を及ぼす。本研究では、積層造形ステンレス鋼の側面エンドミル加工を対象とし、造形面の凹凸形状が加工面性状に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。得られた加工面の粗さやうねりを評価し、造形面凹凸と加工面性状との関係について検討した。

A-6
講演題目
金属AMで得られた射出成形金型の漏水抑制に向けた空隙発生挙動の解析
講演者&連名者
上田悠人、櫻井和哉、阿部諭、古本達明(金沢大学)
講演要旨
本研究では、付加製造法で得られた射出成形金型に配置した水管からの漏水抑制を目的として、複数条件で製作した試料の断面観察や、階段状試料を用いた1層ごとの実体積厚さの測定を行った。その結果、積層間隔が大きい条件では積層方向で周期的に空隙が配置されること、空隙が観察された位置では実体積厚さが厚く、層下部で入熱不足となっていることが明らかとなった。これらの結果から、空隙の形成はかさ密度の影響を受けて生じる造形後の沈み込み量が層ごとに変化し、実体積厚さが厚いときに入熱不足によって生じることが示唆された。

A-7
講演題目
金型補修に対するデジタル技術と金属積層を組み合わせた取り組み
講演者&連名者
近藤裕一(Hexagon Manufacturing Intelligence㈱)
講演要旨
現在、様々な金型において金型補修の多くが手作業で行われおり、その手作業については熟練の作業者の能力に依存している状況が多々見受けられる。そこでHexagonの計測・解析・CAD/CAMと金属積層を搭載したマシニングセンターを組み合わせたデジタルを活用する新たな金型補修への取り組みをご紹介する。
A-8
講演題目
「金型は何を語るのか?」 冷間鍛造におけるセンシング技術の量産適用
講演者&連名者
八木哲司、上野完治、安田豊、金秀英(㈱ヤマナカゴーキン)
講演要旨
金型寿命向上と品質安定化を目的に、鍛造金型へセンサーを実装し、荷重や金型状態をリアルタイムで可視化する技術開発に取り組んできた。ピエゾセンサーから半導体ひずみセンサーへと発展させ、ソフトセンシングを組み合わせることで、従来は捉えにくかった鍛造状態や金型変化の検知を可能にした。本講演では、各センシング方式の特徴や信号の違い、実際の活用事例を紹介し、生産条件の最適化や金型管理への応用を解説する。センシング技術に馴染みのない方にも、その有効性と面白さを感じていただきたい。

A-9
講演題目
モータ巻線の三次元構造を考慮した有効熱伝導率の評価に関する研究
講演者&連名者
齊藤卓志、浅田和哉、住谷明(東京科学大学)、山中真先、南浦明(コマツ)
講演要旨
建設機械の電動化、大出力化に伴い、電動モータの巻線部における発熱状況推定や放熱設計が重視されている。リッツ線に代表される撚線は交流電源入力における損失低減が図れる可能性がある。既存の研究では、直線銅線の径方向の有効熱伝導率や撚線の軸方向の有効熱伝導率モデルは存在するが、撚線の軸方向の構造変化を考慮した、撚線の径方向の有効熱伝導率の検討はほとんどない。そこで本研究では、数値解析と定常状態測定による熱抵抗測定から、撚線の三次元構造が与える有効熱伝導率への影響を評価し、そのモデリングを目指した。

A-10
講演題目
白色干渉技術を用いた非接触三次元計測の紹介 -装置組込可能な高精度非接触三次元センサ WLI-Unit-
講演者&連名者
宍戸裕子、長濱龍也、本橋研(㈱ミツトヨ)、高谷裕浩(大阪大学)
講演要旨
本講演では、白色光干渉技術を活用した非接触三次元測定ユニット「WLI-Unit」を紹介する。ナノメートルレベルの高精度測定を実現し、金型や精密加工部品の微細形状、段差、表面粗さを非接触で測定できることが特長である。小型・軽量で装置への組込みや自動化にも対応し、測定の効率化と品質向上を通じて、ものづくり現場の高度化に貢献する。

A-11
講演題目
金型補正における幾何偏差解析のための可視化技術
講演者&連名者
相川正樹、平岩尚樹、一之木量雄、小林祐大(㈱デンソー)
講演要旨
近年、モビリティの電動化・知能化に伴い、成形部品では小型・軽量化や機能統合が進み、形状の複雑・高精度化が加速している。その結果、試打ち評価で取得される三次元測定機(CMM)の測定データは数百~数千点規模となり、変形傾向の把握や金型補正判断に多大な工数を要している。本稿では、測定データを三次元空間上へ可視化し、形状偏差に加えて真円度や位置度などの幾何偏差を直感的に把握できる分析支援システムを開発した。さらに、可視化手法を標準化することで、補正判断の効率化と分析精度向上を実現した。
B-1
講演題目
ダイカスト金型構造部品の循環活用に向けた損傷評価および適用判断基準構築の取り組み
講演者&連名者
福永健一(本田技研工業㈱)
講演要旨
金型資産の循環活用および内製ダイカスト部品の金型投資抑制に向け、廃型金型の構造部品リユースに取り組んできた。リユース実現のため、量産金型の損傷実態調査を行い、再利用に必要な要件整理と金型仕様の技術検証を実施した。また、各拠点で検討可能とするため、損傷評価、リユース可否判断およびリペア方法を整理し、判断支援の仕組み構築にも取り組んだ。本講演では、構造部品の循環活用に向けた技術検証成果および適用判断基準構築の取り組み、ならびに今後の課題について報告する。

B-2
講演題目
データ駆動型自動探索法によるアルミダイカスト金型-溶湯間の熱伝達係数の推定
講演者&連名者
清水啓喜、大坪龍之介(岐阜大学大学院)、新川真人、山下実(岐阜大学)
講演要旨
アルミダイカストのシミュレーションにおいて、溶湯と金型間の熱伝達係数は重要なパラメータである。現状ではプロセス中の金型温度の変化や型開き時の金型分割面温度の結果に基づいてチューニングされているのが一般的であり、その値は1サイクル中で一定値としていることが多い。本研究は、アルミダイカスト金型と溶湯間の熱伝達係数はプロセス中に変化すると考え、設計空間探索法を用いてCAE駆動による自動探索手法を検討した。

B-3
講演題目
熱マネジメントによる省エネルギー型技術 ~ベリリウム銅を活用したサーキュラーエコノミーへの貢献~
講演者&連名者
高原拡生(NGKファインモールド㈱)
講演要旨
近年、製造業ではカーボンニュートラルの実現や資源循環型社会への対応が求められ、金型技術においても生産性向上と環境負荷低減の両立が重要な課題となっている。本講演では、高熱伝導材料であるベリリウム銅を活用した熱マネジメント技術を紹介する。樹脂射出成形およびアルミダイカスト成形の事例をもとに、ハイサイクル成形、不良率低減、消費エネルギー削減の効果を報告する。さらに、省資源化と金型長寿命化を通じたサーキュラーエコノミーへの貢献について考察する。
B-4
講演題目
乾式切削加工に対応したコーティング工具の検討
講演者&連名者
川畠丈志(㈱オンワード技研)
講演要旨
アークイオンプレーティング(AIP)法によるコーティングエンドミルの切削性能向上を目的に、成膜前後でドラッグフィニッシュバレル(DFB)研磨を施した。被削材S55Cの乾式切削試験の結果、コーティングエンドミルにDFB処理を前後で行った工具が最も摩耗を抑制できたが、特に後処理による効果が顕著であった。これはDFB処理によりドロップレットが除去され、工具表面が平滑化されたことにより、切りくずの凝着に起因する摩耗が低減されたためである。その検証の為、摩擦摩耗試験を実施し、DFB処理がその有効手段であることを実証した。

B-5
講演題目
4枚刃CBNボールエンドミルによる高硬度金型材加工の長寿命・高精度・高能率化
講演者&連名者
清水和也、渡邉昌英(ユニオンツール㈱)
講演要旨
CBNエンドミルは耐摩耗性が高く、50~70HRC程度の金型材の中仕上げ・仕上げ加工に使用される工具です。本講演では、刃数を4枚刃とし、刃形状にも工夫を施したCBNボールエンドミルによる高硬度金型材加工の改善効果について、2枚刃比での高能率化、切れ刃の摩耗抑制やワーク寸法の安定化といった事例を交えて解説します。

B-6
講演題目
工具形状設計と成形に対する切削シミュレーションの応用
講演者&連名者
松村隆(東京電機大学)、大倉透(ユナイテッドグライディング㈱)
講演要旨
近年、エンドミル形状の複雑化に伴い、その形状の研削におけるCAMの役割は大きい。工具の形状は、切れ刃の強度や切削性能の観点から有限要素法などの解析を併用して設計されているが、最終的には砥石の形状と工具母材に対する砥石の運動によって、その精度や形状が制御される。そのため、工具研削におけるCAMのデータに基づいた切削シミュレーションにより、切削特性を評価することが望まれている。本研究では、工具研削用CAMから抽出された形状データに基づく切削シミュレーションとその特徴を示し、その応用例について述べる。
B-7
講演題目
コスト削減につながる小径工具の選定と工程組み
講演者&連名者
林本章央(日進工具㈱)
講演要旨
一般的に荒加工では、大きい刃径の工具を選定し加工能率を高める傾向にある。しかし、この場合は削り残しの発生により後工程の負荷増大や工具使用数が増加し、加工コストの上昇につながるケースも考えられる。本講演では、これらのケースに対する手法として、小径工具の選定と工程組みに着目した加工方法を提案する。加工事例を通じて、削り残し抑制によるコスト削減や加工の安定性向上の効果について紹介する。

B-8
講演題目
超硬工具価格高騰時代における工具コスト削減の新たなアプローチ
講演者&連名者
首藤計介(㈱ソディック)
講演要旨
近年、超硬工具の価格高騰が進む中、工具摩耗を低減し、工具コストを削減することは製造現場における重要な課題となっています。また、サーキュラーエコノミーの観点からも、限りある資源の消費を抑え、既存資産の価値を最大限活用するために、工具寿命の向上は非常に重要なテーマとなっています。そこで、本稿では、当社が開発した加工条件算出ツール"SMART-Simulation"を活用することで、工具摩耗を抑制し工具コスト削減が期待できる可能性をご紹介します。

B-9
講演題目
高品位金型加工のためのエンドミル切削における切れ刃の動的挙動に関する研究
講演者&連名者
安田龍平、鈴木康生、田村昌一、松村隆(東京電機大学)
講演要旨
エンドミルによる金型の高品位な仕上げ面を加工するために切れ刃の動的な挙動を制御する必要がある。しかし、切削中の切れ刃の変位は、周期的な切削負荷とともに工具および被削材の剛性に依存する。本研究では、切削力の測定データと切削シミュレーションにより、被削材の剛性が切れ刃の動的な挙動に及ぼす影響を明らかにした。

B-10
講演題目
最新ワイヤ放電加工技術MGシリーズ・EDM-Dressによる製造現場の課題解決
講演者&連名者
宮東将史(三菱電機㈱)
講演要旨
近年、製造業では熟練工の引退やコスト高騰への対応が大きな課題です。本講演では、現場の課題を解決する最新の放電加工技術を紹介します。新型水ワイヤ放電加工機「MGシリーズ」は、AI技術「Maisart」により誰でも簡単に高品位加工を高い生産性で実現します。併せて放電技術を砥石のドレッシング加工に適用した「EDM-Dress」を紹介します。従来工法に対して、砥石の研削性向上と微細形状への適用を可能にする最新ソリューションとして提案します。
C-1
講演題目
3DA適用における品質帳票作成プロセスの最適化
講演者&連名者
原翔平、酒井祐充、下山昂晃、伊藤秀敏(マツダ㈱)
講演要旨
マツダは最高効率のモノづくりを追求し、2D図を3Dモデルに情報付与(3DA)することで製造・検査工程の自動化と読図ミスの根絶を目指している。しかし、製造現場では従来の2D図から情報を読み取る工程も存在し、3DA化による情報把握の困難さが課題となっている。本講演では、品質保証領域における作業者にやさしい生産環境の実現を目的とした帳票作成手法開発の実例を報告する。

C-2
講演題目
BOM/BOP基準によるものづくり見える化システムの開発
講演者&連名者
荒井善之、内田幸雄(㈱モノコミュニティ)
講演要旨
ものづくりにおける部品表/製造工程表を基準とした「人の実績データ」と「設備の実績データ」をIoT機器により収集することでリアルタイムな製造原価把握を実現し素早い経営判断に繋げ、収集されたデータを蓄積解析することによりムダ・ムリ・ムラを見える化するシステム「MoNo.BB-Visible」を開発した。本システムの機能概要と活用事例について紹介する。

C-3
講演題目
ワンチャック加工による段取りレス化、加工不良削減の取り組み
講演者&連名者
近藤智浩(Roeders GmbH)
講演要旨
金型、治工具加工工程において、切削、研削、計測をワンチャックにて行うことにより段取りレス加工を実現した事例を紹介。ワンチャック及び段取りレスであるため工程全体の効率化及び加工不良を削減し、エネルギー、資材のロスを削減することが可能となる。
C-4
講演題目
金型加工用CAMの高度化に向けたSigned Distance Field技術による形状シミュレーション
講演者&連名者
西田勇(神戸大学)、平山京幸、山田瑛貴(アルム㈱)
講演要旨
金型製造のリードタイム短縮にはCAM工程の自動化が不可欠である。これまでにSTL形式のCADモデルから工具経路を自動で生成する取り組みを行ってきた。金型加工の加工時間短縮には、エアカットの除去や切削抵抗に応じた送り速度の制御が有効である。本研究では、空間を表面からの最短距離で表現するSigned Distance Field(SDF)技術を用いた形状シミュレーションを提案する。これにより計算コストを大幅に削減し、大規模な金型加工にも対応することが可能となる。

C-5
講演題目
マシニングセンタの主軸負荷の見える化による金型加工条件の最適化
講演者&連名者
山本実加子、高橋亮、佐藤武志、井上俊介(日産自動車㈱)
講演要旨
鍛造金型の製作においては、製作コスト低減を目的として、マシニングセンタ主軸へ高い負荷をかける加工条件が採用される現状があります。本報告では、主軸負荷の見える化により加工状態を定量的に把握し、工具および加工条件の最適化を実施することで、加工の安定化と金型製作コストの維持・低減を図った改善活動について紹介いたします。

C-6
講演題目
工具摩耗の均一化を目的とした姿勢制御による5軸制御ボールエンドミル加工経路生成
講演者&連名者
坂井俊斗、内野源太、森重功一(電気通信大学大学院)、岡本謙(長野工業高等専門学校)
講演要旨
工具摩耗は切削加工におけるコスト削減のための課題である。本研究では、5軸制御ボールエンドミル加工における工具摩耗の均一化を目的として、先行研究の人工ポテンシャル場を利用した工具経路生成手法に対して、新たな加工戦略ポテンシャル場を提案する。提案する加工戦略ポテンシャル場を、他の加工戦略ポテンシャル場と統合したポテンシャル場を利用して工具経路を生成して加工実験を行い、提案手法の有効性について検討した。
C-7
講演題目
2D図面dxfデータの寸法及び公差情報を3Dモデルデータに植え付ける技術のご紹介
講演者&連名者
松澤和貴、山根雅則(㈱アルモニコス)
講演要旨
非接触測定機を適用した部品検査において、2D図面データ(DXF)の寸法および公差情報を3Dモデル内に植え付け、自動検査を可能にする技術をご紹介します

C-8
講演題目
射出成形金型内センサデータとAIを用いた樹脂粘度モデルの開発
講演者&連名者
鴨下朋留、村田泰彦(日本工業大学)、内山祐介、阿部健四郎(㈱MAZIN)
講演要旨
射出成形CAEソフトウェアの解析精度の向上をはかることを目的として、樹脂圧力および温度センサを設置した計測金型を設計・製作して、射出成形を行い、得られた計測データとガウス過程回帰モデルによる機械学習を用いた、これまでにない、ばらつきを考慮したデータ駆動型樹脂粘度モデルの開発を行った。

C-9
講演題目
加工診断AIによる自律型工作機械の実現
講演者&連名者
安藤知治(オークマ㈱)
講演要旨
工場の省人化・無人化が進む中、従来はオペレータが監視していた工作機械の加工状態を、機械が自律的に管理することが求められている。特にドリル加工では、加工異常が発生した場合、ワークの不良ロスだけでなく、機械の故障ロスにつながる。そのため、異常を検知し、適切に対処する技術が不可欠である。しかし、材料や工具は常に新たなものが開発されており、異常現象を都度解明し、形式知化する手法では技術開発に時間を要する。そこで、高い汎用性を実現するため、AIを活用した加工診断技術を開発したため、報告する。

C-10
講演題目
製造業における技術データ資産化とAI×CAEを活用した成形性検討の高度化
講演者&連名者
高橋博史(UEL㈱)
講演要旨
サーキュラーエコノミーの進展に伴い、再生材やバイオマス材料など新材料への対応が製造業で求められている。一方、これらの材料では成形条件やCAE解析条件の探索が複雑化し、設計効率の低下が課題となる。本講演では、CAE解析結果や実験結果を技術データとして整理・蓄積し、AIサロゲートモデルを活用した解析効率向上のアプローチを提案する。また、AI活用の前提となるデータ整備の重要性や適用範囲について考察し、今後の金型設計支援への展望を示す。
D-1
講演題目
金型仕上げ研磨時における技能伝承効率化ツールの開発 第2報
講演者&連名者
松澤正明((同)KAGAMI)、小松隆史、水野綾介(㈱小松精機工作所)、長洲慶典(長野県工業技術総合センター)
講演要旨
金型加工現場の仕上げや、金型修正後の仕上げ加工時の人による研磨加工の技術の見える化と技術伝承を効率的に行うツールとして開発。すべての既存研磨装置に取り付け可能となる構造を有します。匠の力量と研修する若手の力量がリアルタイムに比較ができ、かつその比較を作業者が認識しながら加工が可能。若手社員の技能教育をDX化されたシステムでスムーズな伝承を目指す。

D-2
講演題目
デジタル動作解析による金型仕上げにおける溶接技能のメカニズム解明
講演者&連名者
白川真也、音丸拓海、中西康夫、久保祐貴(マツダ㈱)
講演要旨
マツダは、生命感の表現を核とする「魂動デザイン」を忠実に具現化するため、マザーツールである金型の高品位化に取り組んできた。魂動デザインを再現する金型の製作には高度な技能が必要不可欠であるが、従来のトライ&エラーをベースとした技能育成手法では長期の育成期間を要すため、効率的な技能育成手法の確立が課題となっていた。本講演では、ティグ溶接を対象としてベテラン作業者の技能を効率的に次世代へと受け継ぐことを目的とした技能伝承システムの構築事例を紹介する。

D-3
講演題目
瞬間吸引金型の製作で大幅な原価低減を実現
講演者&連名者
脇山高志(㈱プラモール精工)
講演要旨
人材不足と技術の継承の問題を克服すると同時に、瞬間吸引の導入で原価低減が実現できることを伝えたい。
D-4
講演題目
ELV規制におけるリサイクル樹脂及びバイオマス材料の適用技術開発
講演者&連名者
西野彰馬(パナソニックホールディングス㈱)
講演要旨
欧州を中心にサーキュラーエコノミーへの移行が進み、自動車分野ではELV規制を背景に再生プラスチック利用の拡大が求められている。また、中長期的にはバイオマス材料の活用も期待されている。一方、再生樹脂には物性低下や臭気、外観ばらつき、バイオマス材料には着色や流動性低下などの課題がある。本講演では、これらの課題解決に向けた材料設計および成形技術の開発事例と今後の展望について報告する。

D-5
講演題目
高精度真空ガス冷却熱処理による冷間金型鋼の表面品質向上技術の開発
講演者&連名者
田中裕介、横尾臣則(㈱松徳)
講演要旨
冷間金型の高性能化・高寿命化にはPVDコーティングが有効であり適用が進んでいる。その性能を十分に発揮するためには母材の品質向上、およびその表面性状の改善が重要である。本研究では、冷間金型鋼を対象として、高真空雰囲気での高精度加熱、高圧不活性ガスによる急冷、ならびに不活性雰囲気下での高精度焼戻を適用し、熱処理条件が母材組織特性、表層組織表面性状およびPVDコーティング適用性に及ぼす影響を評価した。高精度真空ガス冷却熱処理による金型材品質向上技術の可能性について報告する。

D-6
講演題目
チェアスキー用CFRP部品開発への挑戦 ~設計から成形・評価までの実践事例~
講演者&連名者
小山茜、城所英昭(トヨタ自動車㈱)
講演要旨
「Mobility for all(すべての人に移動の自由を)」の実現に向け、当社が取り組んだチェアスキー用CFRP部品の開発事例を紹介する。選手の身体特性や競技スタイル、感性に寄り添いながら、クルマづくりで培った技術を活用し、設計~金型製作~成形~評価まで技術者がワンチームで開発を推進した。本講演では、選手の挑戦とそれを支えるモノづくりの役割について報告する。

展示出展社 (社名50音順)

日  時

2026年11月26日㈭ 10:00~16:00

会  場

2階ホワイエ

展示出展社

池上金型工業㈱

フェムト秒レーザー加工によるテクスチャサンプル展示

㈱オンワード技研

PVDコーティングの専門受託メーカーです。高品質かつ多種多様なDLCコーティング、セラミックコーティングをご提案いたします。「装置」も「膜」も自社開発できる高い技術力が、オンワード技研の強みです。

㈱ハヤシ

近年、プレス成形において、被加工材のハイテン化が進む一方、それに伴う課題も増えています。中でもハヤシが力を入れているのが、「摩耗対策シリーズ」。ハイテン材搬送時のフィン ガー摩耗に効果バツグンの『タフREX』10倍以上長持ち!匠の『手掘り刻印』など、現場のニーズに応える製品をご紹介いたします。プレス現場でお困りのことがありましたら、ぜひハヤシまでご相談ください。

Roeders GmbH

高速高精度切削、研削技術

【協会展示】

㈱クライムエヌシーデー

人材育成支援策、金型教材アニメのご紹介

型技術ワークショップ2026 in とやま(第2日目)

工場見学会のご案内

日  程

2026年11月27日㈮  ※時間は各コース案内をご確認ください

見学コース

Aコース (定員28名)Aコース案内

【YKK㈱】黒部事業所→【YKK AP㈱】黒部製造所

Bコース (定員30名)Bコース案内

【富山大学】先進アルミニウム国際研究センター→【アイシン軽金属㈱】本社工場→【㈱能作】

Cコース (定員26名)Cコース案内

【三協立山㈱】三協マテリアル社 射水工場→【富山大学】先進アルミニウム国際研究センター→【㈱HARITA】家電薄型テレビリサイクル工場→【㈱フジタ】本社工場・ファクトリーアートミュージアムトヤマ

Dコース (定員30名)Dコース案内

【日本高周波鋼業㈱】富山製造所→【㈱能作】→【富山大学】先進アルミニウム国際研究センター

B・C・Dコース付随資料

※
見学は事前登録者のみとなります。申込締切後の参加者変更は出来ません。
※
同業者の方はお断りさせて頂く場合があります。
※
各コースとも午前・午後を通しての申込みとなります。
※
肌の露出を避けた服装(長袖・長ズボン)と先端の露出していない歩きやすい靴(平靴)で参加ください。
※
写真撮影・録画はご遠慮ください。
※
当日、機密誓約書等への記名が必要となる場合がございますので予めご承知置きください。

集合場所

富山駅 北口

注1.
コースにより集合時刻や解散時刻が異なりますのでご注意ください。
注2.
定刻になり次第、出発いたしますので遅れのないようご集合ください。
注3.
自家用車での来場は出来ませんのでご了承ください。
注4.
工場建屋間の徒歩移動や階段の乗降・エスカレーターでの移動等もございますので予めご了承の上お申込みください。
注5.
見学ルートの都合上、車椅子でのご参加は対応が難しい状況となりますので予めご了承の上お申込みください。