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司会:神戸大学名誉教授 白瀬 敬一 氏
オーエスジー(株) 福井 茂雄 氏 |
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1)10:10〜10:50 |
「DLCおよびTiN成膜用フィルタードアーク
蒸着機の開発」 |
国立大学法人豊橋技術科学大学 副学長 電気・電子情報工学系
教授 滝川 浩史 氏 |
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要旨: |
真空アーク蒸着法(AIP、アークPVD,カソードアーク蒸着)における機能性膜形成では,蒸発源である真空アーク放電陰極点から陰極材料のドロップレット(微粒子)が副生し、これが形成膜に付着することが問題となる場合があります。形成膜へのドロップレット付着を抑制し、高品質ハードコーティング(特にDLC膜、TiN膜)を実現するフィルタードアーク蒸着機の開発について紹介します。 |
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2)10:50〜11:30 |
「銅表面における有機系潤滑添加剤の
膜形成メカニズムとトライボロジー特性評価」 |
京都工芸繊維大学 機械工学系 精密加工研究室
助教 山下 直輝 氏 |
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要旨: |
脂肪酸は代表的な有機系潤滑添加剤の一つであり、金属表面に厚い金属石けん膜を形成することで優れた摩擦低減効果を発揮する。本研究では、原子間力顕微鏡を使って、銅表面に脂肪酸金属石けん膜が形成されやすい条件を調査するとともに、その摩擦特性について検証を行った。 |
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3)11:30〜12:10 |
「粉末パック法による成膜メカニズムおよび
最新の表面処理(MAX相コーティング)の展開」 |
(株)椿本チエイン 研究開発センター 藤ア 大地 氏 |
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要旨: |
粉末パック法とは耐摩耗性をはじめとして、材料の表面特性を向上させるコーティングを施す成膜技術のひとつであり、産業的に広く利用されている。最新の研究成果として、金属とセラミックス両方の特性を持つMAX相について、世界で初めて粉末パック法での成膜に成功した。本講演では粉末パック法における一般的なコーティングのひとつであるV炭化物膜の成膜メカニズムおよび、MAX相の紹介とMAX相コーティングの耐摩耗特性について報告する。 |
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4)13:10〜13:50 |
「プレス成形用金型での表面処理を考えた
鋼材の検討」 |
(株)プロテリアル 特殊鋼事業部 工具鋼部 技術グループ
技師 阿部 行雄 氏 |
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要旨: |
プレス成形用金型では摩耗やカジリなどの損傷対策として母材となる鋼材と表面処理の適正化も重要となる。本発表では表面処理において金型用鋼材 に求められる特性や鋼材、表面処理の適用事例について紹介する。 |
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5)13:50〜14:30 |
「最新の金型向け表面処理技術について」 |
オーエスジー(株) 新規事業開発グループ
グローバル事業開発チーム 服部 貴大 氏 |
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要旨: |
プレス成型用金型の下地処理(窒化、ショットピーニング、磨き)とコーティングの相関性について基礎実験結果並びに加速試験機(欧米で使われているスライドインパクト試験機)を使った評価実験結果について紹介する。 |
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6)14:30〜15:30 |
「表面処理加工技術に関する調査研究委員会
ワーキングループからの活動報告」 |
WG1長 SEAVAC(株) 技術部 兼 装置部
部長 佐藤 慎一郎 氏
WG2長代理 マツダ(株) 技術本部 ツーリング製作部
ツーリング技術Gr 有松 直弥 氏
WG3長 ユシロ化学工業(株) 技術本部 商品開発部 1課
主査 平塚 智章 氏 |
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要旨: |
WG1では“切削鍛造加工法”の共同実験を実施し、表面処理の評価情報を整理、共有化を進めている。共同実験の取り組みについて紹介する。WG2では、精密金型向け表面処理加工技術として積層金型に着目。積層金型の寿命向上や生産性改善を実現する表面処理技術の明確化を目指す。今回は、加工油や表面性状が積層金型寿命に与える影響を検証してきた。本取り組みは、公益社団法人天田財団2022年度の研究助成に採択されており、その共同実験の取り組みについて紹介する。WG3では、金属塑性加工用金型向けの潤滑油と表面処理の関係性について、基礎実験内容を報告する。 |
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7)15:45〜16:30 |
パネル討論会
「プレス・金型分野における
カーボンニュートラルと表面処理」
司会:白瀬 敬一(神戸大学)
福井 茂雄(オーエスジー(株))
パネリスト:講師全員 |
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