司会:鰺坂 昌広 氏((株)NTTデータエンジニアリングシステムズ)
高橋 啓太 氏((株)クライムエヌシーデー) |
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1)10:00〜10:50 |
「高靭性・高切削性
新冷間ダイス鋼SLD®-fの紹介」 |
日立金属(株) 西日本支社 特殊鋼営業部 技術サービス
技師 松崎 良 氏 |
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要旨: |
自動車用骨格部品において、衝突安全性向上や軽量化を目的にハイテン化が進んで久しいが、直近では150キロ級の高張力鋼が登場するなど、プレス成形金型への成形負荷は益々高くなっている。また、カーボンニュートラル取組みの一環で、サプライチェーン全体のリードタイム短縮が求められる中、開発・生産における金型準備期間短縮化のニーズも高まってきた。今回、これらニーズの高まりに応じて開発をした新冷間ダイス鋼SLD-fを紹介する。 |
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2)10:50〜11:40 |
「精密塑性加工に用いられる
高強度超硬合金について」 |
(株)ノトアロイ 技術部 課長 向出 保仁 氏 |
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要旨: |
近年の精密塑性加工においては、金型材料にはより一層の強度向上が求められています。本講演ではこれら高強度化を実現するため、弊社で開発した高強度超硬合金材料について、その特性を紹介します。 |
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3)13:00〜13:50 |
「切削加工と積層造形を融合した
加工技術の動向」 |
オークマ(株) 技術本部 研究開発部 先端加工開発課
課長 石原 洋成 氏 |
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要旨: |
次世代のものづくり提案の一つとして、従来から工程集約を進めてきた旋削加工やミーリング加工に加え、Additive Manufacturingの一つである積層造形技術(Laser Metal Deposition)を工程集約した工作機械「超複合加工機」を開発し、2016年より発売してきた。本セミナーでは、産業界から求められてきたニーズや積層造形技術の事例動向を中心に紹介する。 |
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4)13:50〜14:40 |
「DED方式Additive Manufacturingの
材料の特性や活用方法について」 |
DMG森精機(株) AM加工技術グループ グループ長 小田 陽平 氏 |
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要旨: |
DED(Directed Energy Deposition)方式のAdditive Manufacturingで造形される金属材料の種類、特性や活用方法について述べる。材料の種類はステンレス鋼、金型鋼や銅合金などが対応可能である。材料特性は引張強度、硬度、密度の結果について述べる。また、異種材の造形が可能であることから、この特徴を活かした硬質材のコーティングや異種金属の金型製造の事例について紹介する。 |
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5)14:50〜15:40 |
「EV関連部品製造への
FSW適用に向けた取り組み」 |
ヤマザキマザック梶@商品開発本部 先行開発センタ
グループリーダー 松原 英司 氏 |
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要旨: |
100年に1度の変革期と言われる自動車業界において、EV関連部品へ従来工法に比べて封止性、小型軽量化のメリットのある摩擦撹拌接合(Friction Stir welding:FSW)の適用が進行している。高出力化により冷却性能向上が求められているアルミ合金製インバータケースやモータケースの冷却回路製造へのFSW適用に向けたヤマザキマザックの取り組みを紹介する。 |
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6)15:40〜16:30 |
「自動車のマルチマテリアル化と
トポロジー最適化設計」 |
日産自動車(株) 総合研究所 先端材料・プロセス研究所 小山 将樹 氏 |
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要旨: |
近年、自動車の電動化に伴う車両重量の増加やCO2排出規制の厳格化に対応するため、車体部品の軽量化の必要性が高まっている。軽量化のために比強度・比剛性に優れる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)等の複合材料を用いる試みは多く行われているものの、その材料や製造コストが課題となる。本発表では、CFRPの使用量を削減してコストを抑制しつつも必要な強度・剛性を確保するために検討した、車体部品のCFRPと金属によるマルチマテリアル化、及びトポロジー最適化設計の内容について紹介する。 |
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